こんにちは!トリ女(日英中トリリンガル女子)のマミです(現在妊娠8か月)。
今回は「国家資格・ITパスポート試験結果(2020年3月)」と題し、2020年3月1日に受験した国家資格・ITパスポート試験結果をお伝えします。
新型コロナウイルスの影響により、2020年3月1日&8日に実施予定のTOEICが中止になりました。
ITパスポート試験は通常通りの実施を発表するものの、下記のように、2020年3月の受験予定者に対して受験を控えるよう声がけしています。
トリ女の場合現在妊娠8か月(次週9か月目突入)、今回受験を逃すと次回いつ受験できるか見通し立てづらくなるので、2020年3月1日(日)に国家資格・ITパスポート試験受験してきました。
本記事ではITパスポート試験概要から、ITバックグラウンド・ゼロのトリ女試験対策、試験結果までを余すところなくお伝えします。
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ITパスポート試験とは
ITパスポート公式HPによると、ITパスポート試験とは「ITを利活用するすべての社会人・これから社会人となる学生が備えておくべき、ITに関する基礎的な知識が証明できる国家試験」で、英語力とともにIT力が求められるグローバル化&IT高度化が進む中、どの業種&職種にも必要なIT&営業全般の総合的知識を養える試験となっている。
要約すると、ITパスポート試験は「社会人に必要なIT系一般常識を身に着ける国家試験」である。
東京外大英米科卒業後、英語講師、翻訳業務など経て現在駆け出し社内通訳者をしているアラサー・トリ女、見た目通り語学にかなり偏った経歴のため、もちろんITの一般常識ゼロ。
とは言っても、様々なトピックを訳す機会ある通訳者という職業柄、苦手意識あるIT分野を避けて通るわけにもいかず、かつ最近発売(2020年2月26日発売)の通訳者関根マイク氏著『通訳というおしごと』(アルク)にも下記のように「IT系通訳の仕事は減ることはない」との記載あり。
【情報技術(IT)】
私たちはデータの時代に生きていると言っても過言ではないのですが、必要なデータをどう抽出して活用するのか、そして膨大な量のビックデータを支えるインフラをどう整備・発展させていくかについて、世界各所で毎日のように通訳者を交えた議論が行われています。しかし、「ソフトウェアは得意だが、ハードウェア関係は敬遠したい」など、通訳者が十全に対応できているとは言えない状況です。
実際の案件数も多いのですが、そのレートは下降気味。しかし、金融分野で触れた「フィンテック」も含め、今やITを活用しなければどの業界も生き残れないのは確実なので、仕事が減ることはないでしょう。
関根マイク氏著『通訳というおしごと』(アルク)
実際受験してみると、ITパスポート試験に合格しただけで通訳に必要な知識が身に着いたわけではないが、苦手意識を多少克服できた気はする。
試験概要
次に、ITパスポート試験概要をお伝えする。
試験日程~試験時間は下記の通りで、
- 試験日程:随時(月に複数回実施)
- 会場:全国の試験会場
- 試験方法:CBT(Computer Based Testing)※試験会場のパソコンで受験
- 試験問題数&試験時間:100問&120分
- 出題形式:選択肢4つから1つを選択
試験内容は下記3つの分野に分かれており(カッコ内は問題数)、残り8問は今後出題する問題を評価するためのもので、得点に含まれない。
- ストラテジ系(32問)
- マネジメント系(18問)
- テクノロジ系(42問)
まず「1. ストラテジ系」について。
ストラテジ系問題は企業と法務、経営戦略、システム戦略から全32問出題される。
下記に令和元年(2019年)秋期分の過去問3問を例題として掲載した(出典:ITパスポート試験公式HP)。
- 企業と法務
- 経営戦略
- システム戦略
社会人経験有&IT知識ゼロのアラサー・トリ女にとっては、特にシステム戦略が難しい。
つぎに「2.マネジメント系」について。
マネジメント系問題は開発技術、プロジェクトマネジメント、サービスマネジメントから全18問出題される。
下記に令和元年(2019年)秋期分の過去問3問を例題として掲載した(出典:ITパスポート試験公式HP)。
- 開発技術
- プロジェクトマネジメント
- サービスマネジメント
マネジメント系は、用語を知らないと解けない問題から、問題文から答えが推測できる簡単な問題まである。
そして最後に「3.テクノロジ系」をお伝えする。
テクノロジ系問題は基礎理論、コンピュータシステム、技術要素から全42問出題される。
下記に令和元年(2019年)秋期分の過去問3問を例題として掲載した(出典:ITパスポート試験公式HP)。
- 基礎理論
- コンピュータシステム
- 技術要素
特にコンピュータシステム&技術要素は、専門用語とその意味(役割など)を理解してないと回答できない。
配点は問題数にかかわらず各1000点満点になっており、
- ストラテジ系(32問):1000点
- マネジメント系(18問):1000点
- テクノロジ系(42問):1000点
合格点は600点以上(ストラテジ系、マネジメント系、テクノロジ系の合計点数が1800点以上)で、各問題最低300点以上。
つまり、ストラテジ系600点、マネジメント系1000点、テクノロジ系200点の場合、合計1800点だが、テクノロジ系が最低点数300点を下回るので不合格になる。
試験対策
具体的な試験対策を講ずるためには、自身の現段階の実力を把握する必要がある。
そこでITパスポート公式HPが無償で提供する「CBT疑似体験ソフトウェア」で過去問を解いてみたところ、
- 100点中56点
- ストラテジ系正答率:53%
- マネジメント系正答率:62%
- テクノロジ系正答率:52%
という結果で(本試験と採点方法が異なる)、合格点60点以上を考慮に入れると「準備なしで受験すると不合格だが、長期間の準備は不要」という結論に至った。
準備期間は2月25日(月)から試験前日2月29日(土)までの約1週間、平日は1日2時間&土曜は5~6時間学習したので、勉強時間はトータル約15時間。
問題数少ない&準備なしで6割取れるマネジメント系は勉強しないと決め、ストラテジ系とテクノロジ系の用語を暗記することにした。
使用教材は9年連続売上1位の『かんたん合格 ITパスポート過去問題集』。
実際使ってみて可もなく不可もなくという感じだったが、受験者の大半がこの問題集か『かんたん合格 ITパスポート教科書』を持っていた。
前者の問題集は、その名の通り問題&簡単な解説が掲載され、後者の教科書では、 メインの内容が専門用語の丁寧な解説となっている。
時間に余裕ある読者は『かんたん合格 ITパスポート教科書』を読んで『かんたん合格 ITパスポート過去問題集』に取り組むのも一案。
試験結果
2020年3月1日(日)快晴。
新型コロナウイルスの影響で受験控えるよう提言される中、妊娠8か月のトリ女は受験した。
妊婦として懸念材料あるとすればトイレが近いこと。
推定体重1500gのベビーとともに受験するので、膀胱が常に圧迫され、すぐにトイレに行きたくなりそうな予感。
実際、試験開始から70分経過(残り50分)して用を足しに行ったが、もちろん試験結果には影響なし。
また、試験前日夜(か当日の明け方)に激しい胎動で目が覚めてしまい、試験当日寝不足感否めなかったものの、全問選択問題という問題形式に助けられて余裕もって全問回答できた。
ということで、読者お待ちかねの結果発表。
専門用語満載のテクノロジ系は6割達成ならずも685点でギリギリ合格。
国家試験だけあって、合否は経済産業大臣が判定し、合格者の受験番号が官報に掲載される。
また、約1か月後に正式な合格証書が郵送されてくるとのこと。
おわりに
これで「国家資格・ITパスポート試験結果(2020年3月)」はおしまいです。
久しぶりに資格試験を受験し、ちょっとした緊張感を味わいました。
産休&育休を控える今年は本業の通訳業務はひとまずお休みで、自己研鑽&教養アップのため、資格取得に積極的にチャレンジ予定です。
最後に本記事で登場した本を再度ご紹介します。
- 通訳者関根マイク氏著『通訳というおしごと』
- 『かんたん合格 ITパスポート教科書』
- 『かんたん合格 ITパスポート過去問題集』
読者の皆さま、ITパスポート試験合格を応援しています。
記事更新のはげみになりますので、トリ女のTwitterをフォローしてもらえると嬉しいです。
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