こんにちは!トリ女(日英中トリリンガル女子)のマミです(現在妊娠8か月)。
今回は2019年12月に宿泊した秋田・乳頭温泉郷にある鶴の湯別館「山の宿」をお伝えします。
ネット情報も乏しい1日限定10組しか宿泊できない「山の宿」。
本記事では、秋田空港からの行き方や予約方法、「山の宿」の魅力まで、余すところなくご紹介します。
トリ女の乳頭温泉郷関連記事はこちら。
- 鶴の湯別館「山の宿」の紹介は本記事を読み進めていただきたい。
- 鶴の湯本館の紹介記事は秋田旅行・鶴の湯本館|乳頭温泉郷
- 妙乃湯の紹介記事は秋田旅行・妙乃湯(たえのゆ)|乳頭温泉郷
- 蟹場温泉の紹介記事は秋田旅行・蟹場温泉(がにばおんせん)|乳頭温泉郷
- 孫六温泉の紹介は秋田旅行・孫六温泉(まごろくおんせん)|乳頭温泉郷
- 大釜温泉の紹介は秋田旅行・大釜温泉(おおかまおんせん)|乳頭温泉郷
鶴の湯別館「山の宿」とは
鶴の湯別館「山の宿」を理解していただくために、まず乳頭温泉郷と本館「鶴の湯」をお伝えする。
乳頭温泉郷とは、秋田県&岩手県にまたがる乳頭山ふもとにある7温泉の総称で、
(画像出典:乳頭温泉郷「休暇村」HP)
その7つの温泉は鶴の湯、妙乃湯、黒湯温泉、蟹場温泉、孫六温泉、大釜温泉、休暇村 乳頭温泉郷からなり、1番歴史長い&有名なのが江戸時代から続く秘湯の宿「鶴の湯」である。
そして今回お伝えするのが、この本館「鶴の湯」の別館「山の宿」。
比較的最近の1994年(平成6年)にオープンした温泉旅館。
鶴の湯別館 「山の宿」の大きな特徴は下記4点で、
- 1日限定10組の宿泊
- 宿泊者のみ入れる温泉(日帰り入浴不可)
- すべて貸し切り風呂(露天風呂×2、内湯×2)
- 囲炉裏をかこんだ美味な山菜料理
貸し切り風呂と山菜料理については、「山の宿」の魅力として後に詳しくお伝えする。
秋田空港からの行き方
秘境とも呼ばれるこの乳頭温泉郷、交通不便そうで実は秋田空港から直行バスがある。
秋田空港から秋田エアポートライナーの乳頭号に乗って約2時間で到着。
1日4便しかないが、秋田空港着の飛行機にあわせた発着時間になっているため、飛行機で来る読者は乗り遅れ等の心配は必要はない。
気になる料金は、2020年2月現在大人1人片道6000円(子供半額)。
秘境ゆえということでご容赦頂きたい。
交通費を抑えたい読者は、秋田空港で車をレンタルするのも一案。
その場合の行き方は鶴の湯別館「山の宿」HPを参照していただきたい。
ただし、運転にかなりの自信がない限り、真冬でのレンタカー・ドライブはおススメしない。
2019年12月下旬に訪れた乳頭温泉郷は雪が深く積もり(同日訪れた角館に積雪なし)、乳頭温泉郷の中でも特に本館「鶴の湯」と別館「山の宿」は、1車線しかない位の細い道を通っていく。
したがって、高い運転技術が必要&事故ると大渋滞になる上に、レッカー車の到着を2時間以上待つことになるという(「鶴の湯」送迎車・ドライバー情報)。
ということで、秘境の地で秘湯につかるには、経済面&安全面の余裕が必要である。
「山の宿」予約方法
つぎに、鶴の湯別館「山の宿」の予約方法をお伝えする。
2020年2月時点で鶴の湯別館「山の宿」HPでは、下記のように「インターネット予約、メール対応はしておりません」と電話予約のみを謳っているが、
実際電話してみると「『じゃらん』で予約してください」と言われるので、現在はインターネット予約のみ受けつけている。
ということで、下記リンクから直接予約していただきたい。
ご留意頂きたいのは、インターネット予約できるからといって週末に予約が取りやすいわけではない点。
下記は2020年2月11日時点の同年4月の予約状況である(同年5月の予約はまだ開始されていない)。
すでに土曜日が満室なので、土日祝休みの会社員が有休1日使って金曜か日曜に宿泊できる程度。
2020年2月はすべて満室、3月は金・土曜日満室で日曜日に空きが2部屋のみ、という状況だった。
トリ夫婦は11月下旬に秋田旅行を思い立ち、12月初に「山の宿」を予約しようとしたところ、12月下旬の日曜日に1部屋たまたま空いていたので宿泊した(共働きなので、2人とも有休1日使用)。
上記状況を鑑みると、かなりのラッキーで予約ができたようである。
ちなみに当初は本館「鶴の湯」に宿泊しようとしていたトリ夫婦(というより、別館「山の宿」を知らなかった)。
本館「鶴の湯」は本当に電話受付のみ、12月全室満席、キャンセル待ちできない、という状況で、12月初から毎日電話かけてキャンセル有無を確認していたが、別館「山の宿」発見&予約完了したことで一件落着。
また、別館「山の宿」の温泉は本館「鶴の湯」から引いてきているので、泉質は同じである。
「山の宿」の魅力1:貸し切り風呂
これから「山の宿」の魅力を2つ、写真つきでご紹介していく。
まずはすべて貸し切り風呂である点。
露天風呂×2+内風呂×2=計4風呂あるが、冬季は露天風呂×1+内風呂×2=計3風呂となっている。
チェックイン後にさっそく入浴したのは内湯。
乳白色の温泉で、温度も熱すぎず、長く入っていられる湯加減。
雪景色を鑑賞しながら夫婦2人のオトナーな時間を楽しむ。
夜は本館「鶴の湯」に行き(「山の宿」から無料シャトルバスが出ている)、混浴露天風呂を堪能した。
翌日5時頃、夜明前に露天風呂入浴。
雪景色を鑑賞しながら、夜が徐々に明けていくのを待つ。
夜が明け、雪が降ってくると、幻想的な景色につつまれた。
鶴の湯別館「山の宿」に宿泊できるのは1日10組限定。
日帰り入浴不可のため、宿泊者のみが貸し切り風呂を使用する。
貸し切り風呂3つ、宿泊者10組ということは、お風呂の取り合いになるのではないだろうかと最初心配したが、ピークタイム(チェックイン後&夕食後)を除くと、貸し切り風呂満室状態を見かけなかった。
また、さきほども触れたが、お風呂の数が多い鶴の湯本館へ向かう無料シャトルバスが定期的に出ている。
貸し切り風呂ではないものの、泉質の同じ温泉を別の場所で楽しめるという「山の宿」宿泊者限定の特典を享受できるのだ(鶴の湯本館宿泊者は別館「山の宿」の貸し切り風呂を使用できない)。
家族だけのプライベートな温泉を楽しみたい読者、静かでオトナーな時間を過ごしたい読者は、別館「山の宿」をおススメする。
「山の宿」の魅力2:囲炉裏の料理
つぎに、2つ目の魅力である囲炉裏の料理をお伝えする。
写真とともにご紹介する前に、1点どうしてもお伝えしたいことがある。
乳頭山のふもとにある乳頭温泉郷、食事は山菜料理がメインのため、見た目の華やかさはない。
かつ山菜料理と聞いて、美味しいに違いない!と期待を膨らませる読者はほとんどいないだろう。
が、鶴の湯別館「山の宿」の夕食&朝食、山菜料理の地味&普通イメージを良い意味で裏切る、超絶品の日本料理がそこにあった。
その美味しさは、写真だけでは伝わりにくいため、グルメレビューサイト「食べログ」の2020年2月時点の評価から実証する。
なお、宿泊人数が少ない別館「山の宿」は「食べログ」に掲載ないため、鶴の湯本館の評価を代用するが、「山の宿」の食事は本館よりも品数多いため、「山の宿」の「食べログ」推定評価は、鶴の湯本館と同程度以上と仮定する。
本館鶴の湯の「食べログ」評価は3.68で、これは連日行列絶えない銀座・寿司店美登利総本店 銀座店の3.53を上回り、すき焼きの老舗料亭人形町今半 本店の3.69とほぼ同じ評価となっている。
「食べログ」の採点精度は不明であるものの、実際食べてみて、リッツカールトン沖縄の朝食より美味であることから(「食べログ」評価3.64)、この評価に一定の妥当性はあると考える。
と、いろいろ理屈こねてみたが、東京の有名レストランと同じかそれ以上に「山の宿」の食事が美味しい!という点理解していただければ十分である。
前口上長くなったが、さっそく下記に夕食&朝食を写真とともにお伝えする。
プライベートの囲炉裏。
秘湯ビールで乾杯!
トリ女(当時妊娠6か月)はぶどうジュース
1.食前酒 りんご甘酒(アルコール含まず)
2.山菜三品 山蕗、みずのこぶ、なら茸
3.岩塩たて山椒塩焼き 先達沢岩魚
4.炙り物 囲炉裏炭火焼き
八幡平ポークフィレ、ホワイトソーセージ、とんぶり真丈、南瓜、茄子、椎茸、舞茸
5.刺身 虹鱒の柚子昆布締め
6.揚物 南瓜まんじゅう 鶏そぼろあんかけ
7.郷土料理 鶴の湯名物 山の芋鍋 神代産山の芋
8.食事 白岩小麦の自家製麺
あきたこまち 仙北米
9.香物三点 いぶりがっこ いぶり人参
10.甘味 あきたこまち糠アイス フルーツ添え
以上が夕食となる。
別館「山の宿」の料理は鶴の湯本館より品数が多く、炙り物、刺身、甘味は別館「山の宿」のみで提供されるとのこと。
特に囲炉裏炭火で焼く炙り物はどれも美味で、温泉も料理も余すところなく堪能したい読者は「山の宿」に宿泊していただきたい。
夕食だけでかなり満腹になるのだが、せっかくなので、お風呂あがりに鶴の湯ジャージーアイスも食す。
そして翌日の朝食もぬかりなく美味。
豆腐料理
魚の炙り
あきたこまち
油揚げの味噌汁
以上が朝食である。
食後は鶴の湯温泉ブレンドコーヒーでひと時を過ごす。
「山の宿」公式HPによると、11時~14時までランチ営業している。
「山の宿」に宿泊できなくても、ランチで食事を楽しむ機会はあるので是非。
おわりに
これで「秋田旅行・鶴の湯別館「山の宿」|乳頭温泉郷」はおしまいです。
秋田旅行を思い立って旅行雑誌を数冊読みましたが、乳頭温泉郷ページでは鶴の湯本館、妙乃湯が2大人気旅館として大きく取り上げられ、別館「山の宿」の記載はほとんどありません。
秋田空港から乳頭温泉郷まで時間も費用もかかるし、もちろん宿泊費もかかる。
そんな中、情報乏しい別館「山の宿」に宿泊するのは多少勇気いりましたが、結果的に宿泊できて本当に良かったです。
貸切露天風呂で夜明けを待つひと時、囲炉裏を囲んで夫婦の会話を楽しむひと時、どれも良い思い出になりました。
最後に部屋を写真でご紹介して、本記事終わりにします。
鶴の湯別館「山の宿」をご紹介しました。
記事更新のはげみになりますので、トリ女のTwitterをフォローしてもらえると嬉しいです。
トリ女の乳頭温泉郷関連記事はこちら。
- 鶴の湯別館「山の宿」の紹介は本記事でお伝えした。
- 鶴の湯本館の紹介記事は秋田旅行・鶴の湯本館|乳頭温泉郷
- 妙乃湯の紹介記事は秋田旅行・妙乃湯(たえのゆ)|乳頭温泉郷
- 蟹場温泉の紹介記事は秋田旅行・蟹場温泉(がにばおんせん)|乳頭温泉郷
- 孫六温泉の紹介は秋田旅行・孫六温泉(まごろくおんせん)|乳頭温泉郷
- 大釜温泉の紹介は秋田旅行・大釜温泉(おおかまおんせん)|乳頭温泉郷