こんにちは!トリ女のマミです。
今回は本ブログで是非やってみたかった、日英中の表現の違いを楽しむ企画です。
コツコツ毎日が基本の語学学習。楽しい時もあれば、辛いときもある。
語学学習が苦しくなった時、異文化コミュニケーションの面白さを再度思い出させてくれる、学習者の心に寄り添える記事になれると嬉しいです。
はじめに
言語も文化も違えど、ヒト社会はそんなに変わらない。
同じことを言うのに、日本語・英語・中国語※でどのような言葉で表現するのか、その違いを楽しむとともに、表現の背景にある文化を一緒に探りたいと思います。
今回の表現は:ゴマをする
日本だけでなく、英語圏、中国語圏でも目上の人に気に入られる方が何かと都合が良いハズ。
世界中の皆さんが、どんな方法で「ゴマをすって」いるのか見ていきましょう!
※便宜上、中華人民共和国において公用語として定められた「普通語」を、本ブログでは中国語とします。
(日)ゴマをする
まずは日本語から確認していきましょう。
意味:利益を得ようと、他人にへつらう。
由来:煎ったゴマをすり鉢で潰すと、あちこちにゴマがくっつくことから、人にへつらう意味で用いられた言葉である。
推定起源:江戸末期(推定1850年前後)。『皇都午睡(こうとごすい)』という書物に記載あり。
使用例:彼は上司にごまをする。
(出典:三省堂Web Dictionary・語源由来辞典)
(英)リンゴを磨く
英語:polish apples(リンゴを磨く)/(人をさす場合) apple-polisher(リンゴを磨く人)
由来:アメリカ英語を起源とし、ピカピカのリンゴを贈り物として先生に渡す過去の習慣。
推定起源:1918年。Chester Times(ペンシルベニア州の新聞)に記載。
使用例:When the other fellow pleases the boss, he's an apple polisher.
(日本語訳)上司のご機嫌取りをするヤツは「apple polisher」だ。
(出典:英辞郎・word histories・Oxford Living Dictionaries)
(中)馬のお尻を叩く
中国語:拍马屁(馬のお尻を叩く)
由来:馬のお尻を叩いたり、腰を触って馬を褒め、馬主の好意を得ていたモンゴル族の習慣。
推定起源:元王朝(1271年-1368年)
使用例:他很会拍马屁(彼はおべっかを使うのが上手だ)。
那是拍你的马屁(それは君におべっかを使っているのだ)。
(出典:百度百科・Weblio日中中日)
おわりに
トリ女の率直な感想は、中国語「拍马屁(馬のお尻を叩く)」の起源古っ。
日本語「ゴマをする」は約150年、英語「polish apples(リンゴを磨く)」は約100年、中国語「拍马屁(馬のお尻を叩く)」は約650年という歴史の長さ。
日本史でいう元寇(げんこう)の時代からあった表現なんですね。
さすが中国3000年の歴史、と感嘆するとともに、モンゴル族が支配した元以降の時代にも多様な「馬のお尻を叩く」習慣はあったでしょうし、しかも今の中国は漢民族が主流にもかからわらず、現在まで定着しているのがこの表現なのも、なんだか感慨深いです。
言葉の背景に多様な文化・歴史ありですね。
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