こんにちは!トリ女(日英中トリリンガル女子)のマミです。
本記事は「アラサー通訳者の妊娠ログ」第3回目で、30代前半・駆け出し通訳者の出生前診断・クアトロテスト結果をお伝えします。
妊娠前から出生前診断の受診を決めていた共働き30代・トリ夫婦(トリ女と夫)。
本記事では、複数ある出生前診断方法をお伝えしながら、トリ夫婦のクアトロテスト結果をお伝えします。
倫理的な問題もはらむ出生前診断。
本記事は出生前受診を推進する目的はなく、様々な選択肢の中、出生前診断を検討する読者の一判断材料になれればと思って書きました。
出生前診断を受診する方、そうでない方も、後悔ない妊娠生活お過ごしください。
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妊活~妊娠判明まで
「アラサー通訳者の妊娠ログ」シリーズをよりご理解いただくため、本編お伝えする前にトリ夫婦のプロフィール&妊活~妊娠判明エピソードを下記にまとめた。
- トリ夫婦のプロフィール
トリ女 | トリ夫 | |
年齢 | 30代前半 | 30代後半 |
職業 | 会社員(社内通訳者) | 会社員(管理職) |
残業 | ほぼなし | 企業戦士として夜遅く帰宅 |
- 妊活のきっかけ:年齢
トリ夫婦ともに「結婚=子供つくる」という価値観なく、同棲1年+結婚2年たっても夫婦2人で楽しく過ごしていた。
その一方で「子供がいることで、より豊かな夫婦生活を送れる可能性もある」という考えもあり。
子ども作るなら、様々なリスクが高くなる高齢出産(32才以上で第1子を出産)になる前に生みたいと考え、2019年春から基礎体温測定、同年夏に本格的な妊活(排卵期に合わせてセックスタイミングを調整するタイミング法)を開始。
- トリ夫婦の妊活2大ルール
高齢出産前の子づくりを検討しているとはいえ、トリ女30代前半&トリ夫30代後半という年齢はさほど若くはない。
不妊治療の可能性や障害児を持つ可能性も十分にあるため、夫婦の良好な関係&互いのキャリアを優先事項におき、下記妊活ルール2つ設けた。
1.不妊治療はしない
夫婦の良好な関係を維持するため。
不妊治療は精神的&経済的負担が大きく、夫婦関係悪化の原因になりえる。
2.出生前診断を受診
互いのキャリアを優先するため。
出生前診断で判明する障害に限りあるものの、受診しないよりは受診した方がリスクを下げられる。
上記環境&妊活ルールをもとに、2019年夏から本格的な妊活(排卵期に合わせてセックスタイミングを調整するタイミング法)を開始したところ、タイミング法2回目でご懐妊のスピード妊娠となった。
より詳細な妊活~妊娠判明までエピソードにご興味ある読者は、下記記事をお読みいただきたい。
出生前診断とは
出生前診断とは、「胎児異常」の診断、遺伝学的解析を含めた検査および診断を含む、出生前に行われる胎児診断である(出典:日本医師会HP)
2019年現在日本で受診できる出生前診断は下記2種類で、
- 非確定診断(クアトロテスト、NIPT)
- 確定診断(羊水検査、じゅう毛検査)
非確定診断は、ダウン症など特定の染色体異常がある確率を調べる検査で、確定診断は染色体異常の有無を判定する検査である。
したがって、ベビーの染色体異常有無をはっきりさせたい読者は、確定診断を受診することになる。
ただし、何事にもメリット&デメリットがあるように、結果がはっきり分かる確定診断にもデメリットがある。
検査方法が血液検査という身体に負担かからない非確定診断と比較して、ベビーいるお腹から羊水や絨毛(胎盤の一部)を摂取する確定診断は流産リスクが発生。
兵庫医療大学によると、羊水検査と絨毛検査による流産や破水等のリスクはそれぞれ0.3%と1%、この数値をどう解釈するかは読者にゆだねる。
それ以外の非確定診断&確定診断のメリット&デメリットについては、検査時期、結果受領までの期間、対象疾患、費用をまとめた下記表を参考にしていただきたい。
(出典:兵庫医療大学作成「出生前診断についてキチンと知っていますか?」~検査を受ける前に理解を深めるサポートブック~ )
トリ夫婦は確定診断の流産リスクは高いと解釈し、まず非確定診断を受診、必要に応じて確定診断に進むことにした。
ちなみに、トリ夫婦がNIPT(上図で言う「新型出生前診断」)ではなくクアトロテスト(上図で言う「母体血清マーカー検査」)を受診した理由は、通院するクリニックの方針で高齢出産(第1子出産時の年齢が35才以上になる出産)に当てはまらない妊婦はNIPTが受診できなかったため。
年齢制限なかったらトリ夫婦は迷わずNIPTを受診した。
理由は中絶実施有無の検討時間が稼げ、かつ中絶した場合の母体への影響が軽減できるからである。
上記の「検査時期」欄に記載あるように、NIPTは妊娠10週から、クアトロテストは妊娠15週から受診可能で、NIPTの方が5週間早く検査可能。
中絶選択できるのが法律上22週未満のため、妊娠15週でクアトロテスト受診、妊娠17週で検査結果受領、すぐに予約&確定診断(羊水検査)受診して、4週間後の21週に検査結果受領&染色体異常が確定した場合、スケジュール上時間を十分にかけた中絶有無の選択が難しい。
その間ベビーは成長し続けるので、中絶選択ギリギリ可能な時期に中絶を決断する場合、母体への影響も大きくなる。
以上まとめると、NIPT費用:約20万円、クアトロテスト費用:2~3万円とNIPT費用が10倍高いものの、検討時間を稼ぐ&母体への影響軽減という観点から、高齢出産控える読者にはNIPT受診をおススメする。
クアトロテスト結果
上記の説明で理解頂けたと思うが、クアトロテストは時間との闘いである。
通院するクリニックからも15週1日目に来院するよう指示あり、平日午前中に採血したトリ女。
そして結果受領前の2週間は陽性(確率が高い結果)だったらどうしようと、夫婦2人で気分が晴れない日々を過ごした。
その結果が下記で、
陰性(染色体異常の確率はやや低め)。
見方をご説明すると、カットオフ値とは判断基準のようなもので、確率を示している。
たとえば、ダウン症候群のカットオフ値は1/295、つまり295人のうち1人がダウン症候群である確率(0.3%)を陽性・陰性の判断基準値に設定し、0.3%より高い確率を陽性、低い確率を陰性と判定している。
トリ女の確率は1/1400(≒0.07%)で、この数値はカットオフ値である0.3%より低いため、陰性という結果になる。
ほかの項目も同様。
したがって、トリ女全項目陰性だったとはいえ、染色体異常の確率はゼロではない。
それが非確定診断結果の特徴である。
この結果を受けてトリ夫婦は羊水検査を受診しないと決断したが、染色体異常の有無をはっきりさせたいという読者は、流産リスクを取って確定診断にステップアップするのも一案。
おわりに
2019年3月のビジネスインサイダーによると、確定診断で陽性の場合、中絶選択する夫婦が9割にのぼるとのこと。
トリ夫婦も当初、確定診断で陽性の場合は中絶選択しようと考えていました。
が、週を追うごとにベビーへの愛情がわき、確定診断で陽性だった場合、本当に中絶を選択できたのかは正直分かりません。
妊娠してから現在までの5か月間、ほぼ毎日夫婦でベビーの話をし、マタニティウェアを買い、お腹がふくらんできた4か月目からはお腹(ベビー)に向かって話しかけるようになると、中絶という選択にためらいの気持ちが湧いてきたからです。
倫理的な問題もはらむ出生前診断。
本記事は出生前受診を推進する目的はなく、様々な選択肢の中、出生前診断を検討する読者の一判断材料になれればと思って書きました。
出生前診断を受診する方、そうでない方も、後悔ない妊娠生活お過ごしください。
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